第4回「情報の重さと手間は比例します」

今更何をという感じもありますが、インターネットの普及は、当初人類が想定したよりも
ずっとずっと大きなインパクトがあったように思います。

ということで、今回は情報の重さと手間について考察してみましょう。

ちなみにこのインターネットの普及によりマリリン君はお買い物が便利になったわとか、
おいしいお店の情報が手に入りやすくなったわ、クーポンやらポイントやらがお得で楽しい
わと、かなり恩恵を享受しているようですがね・・・。

しかし、恩恵ばかりではないのは皆さんもご承知のとおり。

特に最も大きい問題のひとつは、情報の価値の低下ではないかとワシは思います。

確かに現在のインターネットではそこそこ情報が無料で手に入るようになりました。
しかし、問題は、あくまでも「そこそこ」というところです。

なぜならインターネット上で無料で入手できる情報の多くは「孫引き」だからです。

一般的に論文のReferenceは孫引きを嫌います。
オリジナルの著作権を守るという意味もありますが、それよりも伝言ゲームのように意味合い
の変わることが問題となるからです。

実は、本当の専門家はインターネットの情報には惑わされないので問題はないのですが、
初心者や若手エンジニアが何かを調べるときには大きな問題となります。

勿論、すべてが間違いというわけではありません。
しかしインターネットの情報が本当に正しいのかを判断できるのは、結局専門家ということに
なってしまうのです。

また、厄介なのは学生時代のレポートが、インターネットからの引用で事足りてしまった現代
の若者世代にとって、そこを理解するのが難しい。
要は、良質な情報と無料の情報の区別ができなくなってきているということです。

これでは情報の提供側がいくら手間をかけても質の差別化が図れない。
また、わかりやすい情報しか流通しないという、情報のデフレ状態が起こってきます。
現在、良質な情報のみを集める専門家と若手や初心者の情報格差が急速に広がっています。

また、インターネットの普及に伴って側面からの影響として情報をネットもしくは電子メールで
済ませようという風潮があります。それに伴って、人に会って話をするということを面倒くさが
るようになってしまっています。それは、情報提供側にもいえることではありますが。
(昨今のマスメディアの骨抜き具合といったら情けない)
しかも、それを仕事の効率化ということと履き違えてしまっている人も多く見受けられます。

食でも何でもそうですが、良質なものには対価が発生します。
それは、必ずしもお金だけではなく、手間という対価であったりします。

時間と手間をかけて人に会って情報を得る。時間と手間をかけて文献を調べる。
自分の足を使って目で確かめる。そうやって五感を使って得られた情報は良質な情報だと思います。

最近の電機業界の状況でも、報道では壊滅的な状況のように言われています。
実際には世間の状況に便乗して、実際は黒字なのに今年は赤字のように見せてリストラを
進めたりしている企業もたくさんありますが、そのような話は公式には出てこない話です
から、直接人から聞かなければわからないことです。

今後、情報はますます重要です。
皆さんの持っている情報は、本当は貴重なものなのです。
手間を厭わず、きちんと顔をあわせて情報をやり取りすれば、情報漏えいの危険も大きく
減ると思います。

もっと、情報のあり方について考えてみてはいかがでしょうか?

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第1回
「まりりん的はずるいのか」


第2回
「労働の変換効率」


第3回
「日本の若手エンジニア」


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