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B-ISDNの基盤技術

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■体裁:A4版216ページ
■発刊:1994/12/28
■ISBNコード:4-947655-73-9

【監修】
宮原秀夫 大阪大学

【編集委員】
村田正幸、濃沼健夫 大阪大学、日本電信電話/

【執筆者】
濃沼健夫 日本電信電話/ 三宅功 日本電信電話/
尾家祐二 九州工業大学/村田正幸 大阪大学/
上田裕巳 日本電信電話/ 木下研作/岸本英生/横田修成 日本電信電話/
村上孝三 富士通研究所/ 鴇沢郁男 日本電信電話/
児玉利一 東芝/ 石井啓之 日本電信 電話/ 久保田 稔 日本電信電話/
鈴木孝至 日本電信電話/三宅功 日本電信電話/ 阪田 史郎 日本電信電話

※所属、肩書き等は本書発刊当時のものです。

【序文】
21世紀の高度マルチメディア情報社会に向けて,通信ネットワークの変革が始まりつつある。
通信ネットワークは電話中心のアナログネットワークからティジタルネットワークへ,
さらに,音声以外にもデータや低速動画像を扱えるISDN(Integrated Services Digital Network)へと発展してきた。
1980年代後半にはISDNの商用サービスも開始されるに至ったが,
このISDNは64kb/sを基本とする狭帯域ISDNと呼ばれるもので,
マルチメディア情報を扱うネットワークとしてはきわめて不十分なものである。

【目次】

第1章 広帯域ISDN
1.広帯域ISDNの背景
1.1 高度情報化社会に向けて
1.1.1 豊かなライフスタイルの実現
1.1.2 健康で安全な社会の到来
1.1.3 如能率的なビジネスの進展
1.1.4 グローバルな社会と環境の保全
1.2 ネットワークの発展
2.広帯域ISDNの基盤になる技術
2.1 ユーザ系技術
2.2 ネットワーク系技術
2.2.1 伝達技術
2.2.2 インテリジェントネットワーク技術
2.2.3 オペレーション技術
2.3 共通技術
3.ATM技術の概要
3.1 ATMの原理と特徴
3.2 セルの構造
3.3 通信プロトコル
4.広帯域ISDN
4.1 ネットワークの概要
4.2 ネットワークの発展

第2章 ATMネットワーク
1.ATMネットワークの要求機如能
1.1 ATMネットワークが提供するサービスと情報転送処理
1.2 コネクション接続処理
1.3 オペレーション
2.ATM通信プロトコル
2.1 ATM通信プロトコルレイヤ構成とユーザ網インタフェース規定点
2.1.1 ATM通信プロトコルレイヤ構成
2.1.2 ユーザ網インタフェース参照点
2.2 物理レイヤ
2.2.1 100Mb/sマルチモードファイバインタフェース
2.2.2 155Mb/sマルチモードファイバインタフェース
2.3 ATMレイヤ
2.4 AALレイヤ
2.4.1 AALが想定するサービス
2.4.2 AALを構成するサブレイヤ
2.4.3 AALタイプ
2.4.4 AALタイプ2
2.4.5 AALタイプ3/4
2.4.6 AALタイプ5
3.ATM伝達ネットワークアーキテクチャ
3.1 ATM伝達ネットワークの階層構成
3.1.1 ATMレイヤのコネクション
3.1.2 物理レイヤのコネクション
3.2 ATM伝達網の機如如如能構成と制御,管理アーキテクチャ
3.2.1 アクセス網
3.2.2 サービスノードとサービス提供シナリオ
3.2.3 中継網
3.2.4 サービス制御,網管理ネットワーク

第3章 ATMスイッチアーキテクチャ
1.はじめに
2.ATMスイッチの分類と特徴
2.1 ブロッキング型スイッチ:バンヤン網(Banyan Network)
2.2 ノンブロッキング型スイッチ:バッチャ・バンヤン網
(Batcherbannyan Network)
3.ノンブロッキング型スイッチの構成とその性能
3.1 入力バッファ型スイッチ
3.1.1 根回し網付スイッチ
3.2 出力バッファ型スイッチ
3.2.1 Knockoutスイッチ
3.2.2 ATOMスイッチ
3.3 共有バッファ型スイッチ
3.3.1 Starlite
3.3.2 Sunshine
3.3.3 Prelude
3.3.4 日立のスイッチ
3.3.5 三菱のスイッチ
3.4 クロスポイントバッファ型スイッチ
3.4.1 富士通のスイッチ
4.大容量化に向けた技術の展望
4.1 マトリックス型接続
4.2 Clos接続
4.3 セル分配器付多段接続
4.4 Growable switch architecture
4.5 超並列化
5.まとめ

第4章 ATMネットワークのトラヒック品質制御
1.はじめに
2.トラヒック要求品質
2.1 トラヒックモデル
2.2 セル階層品質
2.3 バースト階層品質
2.4 呼階層品質
3.輻輳回避型制御の実現方式
3.1 セル階層質制御
3.1.1 ピーク値多重方式
3.1.2 単一QOS統計多重方式
3.1.3 複数QOS統計多重方式
3.2 バースト階層品質制御
3.3 呼階層品質制御
3.4 多重方式の定量的比較
4.輻輳対応型制御
5.おわりに

第5章 ATMネットワークマネージメント
1.オペレーションシステムとOAM機如能
2.OAMフローを与えるメカニズム
2.1 物理レイヤメカニズム
2.1.1 SDH伝送システム
2.1.2 セルベース伝送システム
2.1.3 PDH伝送システム
2.2 ATMレイヤメカニズム
3.OAM機如能の必要条件と種類
3.1 OAM機如能の必要条件
3.2 OAM機如能の種類
3.2.1 警報転送機如能
3.2.2 伝送品質監視機如能
3.2.3 ループバック試験機如能
3.2.4 コンティニュイティチェック機如能
3.2.5 VP導通監視試験機如能
3.2.6 VPトレース機如能
3.2.7 セル流量モニタ機如能
4.OAMセルの全体構成
5.OAM機如能の動作
5.1 警報転送機如能
5.2 VP伝送品質監視機如能
5.3 VPループバック機如如如能
5.4 VP導通特性試験機如能
5.5 VPトレース機如能
5.6 セル流量モニタ機如能
6.むすび

第6章 ATMアクセス技術
1.ATM-UNIの構成
1.1 ISDNでのユーザ・網インタフェース
1.2 B-ISDNのUNI
1.3 ユーザ・網インタフェースの構成
1.3.1 UNI機如能参照構成モデル
1.4 プロトコル参照モデル
2.UNIの物理レイヤ
2.1 ITU-T勧告仕様
2.1.1 物理媒体サブレイヤ
2.1.2 伝送コンバージェンス(TC)サブレイヤ
2.2 ATMフォーラム仕様
2.2.1 SONET STS-3cインタフェース
2.2.2 44.736Mb/s(DS3)インタフェース
2.2.3 100Mb/sインタフェース
2.2.4 155Mb/sインタフェース
3.ATMレイヤ
3.1 セル構造
3.1.1 VPI/VCI
3.1.2 セル損失優先表示(CLP)
3.1.3 ペイロードタイプ表示(PT)
3.1.4 フロー制御(GFC)
3.1.5 ヘッダ誤り制御(HEC)
3.2 ATMレイヤ機如能
3.3 OAM情報の転送
3.3.1 OAM機如能の階層化
4.ATMアダプテーションレイヤ(AAL)
4.1 AALの基本的構造
4.2 AALとサービスクラス
4.3 AALプロトコル
4.3.1 AALタイプ1
4.3.2 AALタイプ3/4
4.3.3 AALタイプ5
4.3.4 SSCOP
5.既存サービスのアクセス
5.1 既存網・端末とのインタワーク形態
5.2 TAによる既存インタフェース収容
5.2.1 既存LANの収容
5.2.2 N-ISDNインタフェース収容
5.3 網間アクセス技術
5.3.1 既存64kb/s系網とのインタワーク
5.3.2 フレームリレー網とのインタワーク

第7章 ATMリング
1.シェアードメディア型ATM-LAN
1.1 瞬時帯域制御機如能
1.2 同報・放送機如能
2.ATMRの特徴
3.ATMRプロトコルの原理
3.1 分散アクセス公平性制御
3.2 分散優先制御
3.3 基本RAC機如能
4.ATMRプロトコルの詳細
4.1 ATMRセルのフォーマット
4.1.1 ATMRセルのフォーマット
4.1.2 仮想パス識別子/仮想チャネル識別子(VPI/VCI)
4.1.3 その他の領域
4.2 プロトコル処理モデル
4.3 セル解放処理部
4.4 タイマカウンタ待ちセル数処理部
4.5 プロトコル処理部
4.5.1 リセット生成制御
4.5.2 状態制御
5.ATMRのシミュレーション性能評価
5.1 シミュレーション条件
5.2 シミュレーションの目的
5.3 シミュレーション1(QOSの保証?その1)
5.3.1 シミュレーション構成と条件
5.3.2 シミュレーション結果
5.4 シミュレーション2(QOSの保証?その2)
5.4.1 シミュレーション構成と条件
5.4.2 シミュレーション結果
5.5 シミュレーション3(一般的な条件下)
5.5.1 シミュレーション構成と条件
5.5.2 シミュレーション結果
6.ATMRプロトコルを適用したシステム例
6.1 主要諸元
6.2 リングノード構成
6.3 主要な実現技術
6.3.1 ATMRプロトコルパラメータの設計
6.3.2 リング上のVPI/VCIアドレス空間の割当
6.3.3 伝送方式
6.3.4 リング構成制御技術
6.4 実機を用いたATMRプロトコル性能評価
6.4.1 公平性制御
6.4.2 優先制御

第8章 ATMノードシステム
1.ATMノードシステムの役割と機如能
2.ATMノードシステムの基本構成
3.ATMスイッチ系の構成
3.1 ATMスイッチの基本構成
3.2 ATMスイッチの特性
3.3 ATM交換処理モジュールの構成
3.4 ATM集線モジュール(ACM)の構成
3.5 ATM結合モジュール(AMC)の構成
4.コネクションレス通信系の構成
5.ATMノードシステムの保守運用管理機如能
6.呼制御ソフトウェアの構成
7.ATMノードシステムのハードウェアの技術課題
7.1 ATMスイッチLSI技術
7.2 高速信号を扱う装置実装技術の検討課題
7.3 ATMノードシステムの実現例

第9章 ATMリンクシステム
1.リンクシステムの役割
1.1 バーチャルパス
1.2 B-ISDN網の構成とATMリンクシステム
2.高速インターフェース技術
2.1 インタフェースの構成
2.2 セル同期
2.3 スクランブラ
2.4 ヘッダ誤り処理
3.大容量・高信頼クロスコネクト技術
3.1 システム構成
3.2 プロトタイプの構成例
4.分岐挿入多重技術
5.加入者アクセス技術

第10章 ATMユーザシステム
1.ユーザ網への要求条件
2.ATM-LAN
2.1 種々の高速LAN
2.2 ATM-LANの特徴
2.3 ATM-LANの構成
3.ATM-LANと既存LANの接続
3.1 既存LAN間接続
3.1.1 ブリッジ接続による既存LAN間接続
3.1.2 ルータ接続による既存LAN間接続
3.2 マルチプロトコル対応
3.2.1 プロトコル毎に異なるVPI/VCI値を用いる方法
3.2.2 LLCカプセル化による方法
3.3 LANエミュレーション
4.ATM-LANを構成する技術と課題
4.1 高速スイッチ技術
4.2 トラヒック制御技術
4.3 アドレッシングおよびルーチング技術
4.4 ネットワーク管理技術
5.ユーザ網発展のシナリオ

第11章 通信サービス
1.通信サービスの観点
1.1 ユーザの観点
1.2 IP(VODサーバ)の観点
1.3 ATMネットワークの観点
2.ユーザから見たB-ISDNサービス
2.1 サービス分類
2.1.1 会話形サービス
2.1.2 メッセージ形サービス
2.1.3 検索形サービス
2.1.4 ユーザ個別制御なしの分配形サービス
2.1.5 ユーザ個別制御ありの分配形サービス
2.2 サービスとアプリケーションの例
3.ネットワークから見たB-ISDNサービス
3.1 B-ISDNベアラサービスとテレサービス
3.2 B-ISDNベアラサービス
3.2.1 B-ISDNベアラサービス属性
3.2.2 B-ISDNベアラサービスカテゴリ
3.3 B-ISDNテレサービス
3.4 ユーザから見たサービスとネットワークから見たサービスの関連
3.5 相互接続サービス
4.マルチメディアサービスを実現するためのネットワーク機如能
4.1 マルチメディアサービスのためのネットワーク機如能
4.2 マルチメディアサービスの機如能アーキテクチャ
5.オペレーションサービス
5.1 通知サービス
5.2 制御サービス

第12章 通信ソフトウエア技術
1.通信サービスの基本概念とモデル
1.1 通信システムのモデル
1.2 通信サービスソフトウェアのモデル化
1.3 呼処理モデル
1.3.1 発側と着側の分離
1.3.2 サービス制御の分離
1.3.3 呼とベアラの分離
2.通信ソフトウェアの特徴
3.通信ソフトウェアの構造
3.1 階層化と構造化
3.2 オブジェクト指向
3.3 オブジェクト指向通信サービスプログラム
4.通信ソフトウェアの実行
4.1 分散処理技術
4.1.1 効率的な並列処理
4.1.2 効率的なオブジェクト間通信
4.1.3 大域的なオブジェクト管理
4.1.4 分散ファイルシステム(データベース)
4.1.5 高信頼化
4.1.6 セキュリティ制御
4.2 オブジェクト指向と分散処理
4.2.1 オブジェクト識別子の取得
4.2.2 名前サービス
4.2.3 オブジェクト間通信
4.3 通信網における分散処理
4.3.1 分散OS
4.3.2 分散データベース
4.3.3 通信網における分散処理の特徴
4.3.4 通信の高速化
4.3.5 高信頼化機如能
5.通信ソフトウェアの設計・開発
5.1 仕様記述
5.2 プログラミング言語

第13章 広帯域ISDNにおけるIN
1.はじめに
2.INの特徴
2.1 ネットワークサービス制御の進展
2.2 INの特徴
3.広帯域ISDNにおけるINの網形態
4.広帯域ISDNのサービス制御の特徴と要求条件
4.1 呼とコネクションが分離した制御
4.2 方向性/対称性を考慮した接続制御
4.2.1 ポイント・ポイント接続
4.2.2 マルチポイント接続
5.広帯域ISDNのためのサービス制御モデル
5.1 呼制御モデルの考え方
5.2 呼制御モデルとサービス属性
5.2.1 情報転送モード属性
5.2.2 対称性属性(方向性属性)
5.2.3 情報転送速度属性
5.2.4 通信形態属性
5.2.5 その他の属性
5.3 レグと通信回線(VC:バーチャルチャネル)
6.広帯域ISDNにおけるサービス制御法
6.1 ポイント・ポイント通信
6.1.1 シングルコネクション
6.1.2 マルチコネクション
6.2 マルチポイント通信
6.2.1 ポイント・マルチポイント接続
6.2.2 マルチポイント間接続
7.INによる広帯域ISDNサービスと実現法
7.1 通信型サービス
7.1.1 テレビ電話サービス
7.1.2 テレビ会議サービス
7.1.3 LAN間通信サービス
7.1.4 マルチメディア仮想専用網(VPN)サービス
7.2 通信・分配併合型サービス

第14章 B-ISDN標準化の動向
1.ITU-TでのB-ISDN標準化動向
1.1 標準化の経緯
1.2 ITU-TのB-ISDN関連勧告体系
2.ATMフォーラムの活動状況
2.1 ATMフォーラムの活動目的と設立の背景
2.2 ATMフォーラムの構成
2.3 ATMフォーラム標準
2.4 ATMフォーラムと他の標準化組織との関係
3.日本国内の標準化?TTCの活動状況
3.1 TTCでの活動目的と委員会構成
4.今後の予定

第15章 広帯域ISDNのアプケーションと今後の展開
1.広帯域ISDNのアプリケーション
1.1 ITU-TにおけるB-ISDNサービスの分類
1.2 通信とコンピュータの融合の視点からみたB-ISDNのサービス
1.3 重要サービスの抽出
1.3.1 高速LAN間接続
1.3.2 リアルタイム双方向インタラクティブのマルチメディア通信による
グループウェア
1.3.3 VOD
1.4 グループウェア・サービスの概要と需要予測
1.4.1 マルチメディア会議
1.4.2 教 育
1.4.3 医 療
1.5 マルチメディア市場の予測
2.グループウェアのための通信プロトコルの動向
2.1 グループウェアとその動向
2.2 マルチメディア通信プロトコル
2.2.1 通信インフラ
2.2.2 エンド・ツー・エンド通信
2.2.3 マルチメディア文書通信
2.3 マルチキャスト通信プロトコル
3.ビデオオンデマンド(VOD)サービス
3.1 VODサービスの背景
3.2 VODサービスのためのシステム構成と適用技術
3.2.1 システム要素技術
3.2.2 システム統合化技術
3.3 VODサービスの動向
3.4 VODサービスの課題
3.4.1 法規制の緩和
3.4.2 メディアビジネスの育成
3.4.3 CATVの普及とオフィス向けサービス,ATM-LANの開発
4.マルチメディア通信によるグループウェアシステムの事例(マルチメディア分散
在席会議システム:MERMAID)
4.1 MERMAIDの概要
4.2 MERMAIDの構成
4.2.1 ネットワーク構成とプロトコル
4.2.2 端末構成
4.3 MERMAIDの適用分野
4.4 MERMAIDを利用したアプリケーション分散協調制御

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