商品コード: RLB100172

リチウムイオン二次電池のための負極用炭素材料

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※本書はオンデマンド印刷版となります。
(装丁の変更のみ、内容は発刊当時のものと変わりありません。)

■体裁:A4判、132頁
■発刊:1996年1月
■ISBNコード:

【著者】
津村朋樹、稲垣道夫 北海道大学/ 矢田静邦、木下 肇 鐘紡/
野口 実、佐藤健児、遠藤守信 本田技術研究所、信州大学/
上井敏治、山田朝明、竹井勝仁、岩堀 徹 東海カーボン、電力中央研究所/
園部直弘 呉羽化学工業/ 馬淵昭弘 大阪ガス/ 尾崎義幸 松下電池工業/
酒井貴史、藤本正久 三洋電機/ 吉野 彰 エイ・ティーバッテリー/稲垣道夫 北海道大学

※執筆者の所属等は、刊行当時のものです。

【概要】
リチウム二次電池が将来のエネルギー問題との関連で重要であることは古くから指摘されてきた。そして, その二次電池が正極にリチウム金属酸塩を, 負極に炭素材料を用いることによって実現され, すでに一部で実用に供されている。それらの電池は, 正極材の構造中からリチウムを引き抜き, イオンとして負極に運び, 負極材の構造中に挿入する。そして, その逆の経路でリチウムを戻してやることが基本的な電気化学反応であり, リチウムイオン二次電池と呼ばれる。
 このリチウムイオン二次電池の研究は, 現在世界各国で活発に行われ, いくつもの学会でのメインテーマの一つとして取り挙げられてきている。その研究は正極および負極の材料開発に始まって, その構造, 形態, 大きさの制御方法の検討, かく電極の性能向上のための工学的な検討, 電解液の材料開発など多方面に亙っている。また, その電池の応用についての検討も盛んで, 小型・軽量なボタン型電池から電気自動車用, さらには夜間電力貯蔵用の大型電池まで考えられている。
 本書では, このリチウムイオン二次電池に用いられる材料の中で最も重要であり, しかも現在まだ明かでない点の多い負極用炭素材料の現状を, 我が国の代表的企業各社にお願いして書いていただいた。各社が採用している炭素材料の特徴が明確に理解されるとともに, 我が国における負極用炭素材の現状が把握できるように企画した。
 まず, 負極としての炭素材料の研究状況を外国も含めて概観したのち, 低結晶性の炭素材料からはじめて比較的結晶性の高い炭素材料にわたっての負極特性を示した。そして最後に, リチウムを含むアルカリ金属の層間化合物についての最近での新しい展開を示し, 今後どのような方向に進むべきかの参考に供することとした。
 なお, この場を借りて, 御多忙の中を執筆していただいた筆者の方々, そして第10章を雑誌「炭素」から転載することを許可していただいた炭素材料学会に感謝の意を表します。
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