商品コード: RLB100204

1/100波長級の超小形アンテナ設計技術のポイント

販売価格(税込): 30,800
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■体裁:A4判、72ページ
■発刊:2011/11/25
■ISBNコード:978-4-89808-107-5

Technology Direchitonシリーズ

【執筆】
山田 吉英 防衛大学校 電気情報学群 電気電子工学科 教授

昭和48年 名古屋工業大学、大学院工学研究科、修士課程修了
日本電信電話公社(NTT)横須賀電気通信研究所勤務
平成1年 工学博士(東京工業大学)
平成4年 NTT 移動通信網(株)研究所に転籍、アンテナグループリーダ
平成7年 ㈱YRP 移動通信基盤技術研究所に出向、第二研究室長
平成8年 新潟大学客員教授、東京理科大学非常勤講師
平成10年 防衛大学校、電気電子工学科、教授(現在に至る)

【序文】
 近年、無線技術が様々な分野で利用され、従来は考えもしなかったような小形化の要求が、アンテナに課せられるようになっている。TPMS(タイヤ空気圧監視方式)では1/100波長程度、RFID(無線認証方式)では3/100波長程度の大きさのアンテナが要求されている。このような超小形アンテナで、高効率な放射特性や無線機とのインピーダンス整合を達成するための主要技術を解説する。
 本書では、アンテナを超小形化する際の技術課題と電気性能の変化を概観する。
アンテナ設計法においては、非常に優れた電気性能を有する超小形ノーマルモードヘリカルアンテナを例にとって説明する。また、超小形アンテナ用に特有な技術として、独特な入力インピーダンス整合法、電気特性測定法および高効率化技術を解説する。さらに、RFIDとTPMS用に設計したアンテナに関して、実用アンテナの設計法と実用時の電気性能評価法を説明する。
 アンテナが初めての方にも、最新の小形アンテナ設計技術を理解できるよう、物理的概念の解説に力点をおいて、分かりやすく解説している。

【目次】

Chapter 1 小形アンテナの基礎
1.1 小形アンテナの現状
1.2 小形アンテナの電気回路的性質
1.3 基本的電気特性の表示式
1.3.1 微小ダイポールアンテナの入力インピーダンスと放射特性
1.3.2 微小ループアンテナの入力インピーダンスと放射特性
1.4 小形アンテナの導体抵抗の計算法
1.5 小形アンテナの帯域特性
1.6 実用化に必要な特性
1.6.1 自己共振条件
1.6.2 入力インピーダンス整合
1.6.3 金属板の影響
1.7 小形線状アンテナの構成法
1.7.1 基本的な小形化法
1.7.2 強磁性体挿入アンテナ
1.7.3 誘電体装荷アンテナ

Chapter 2 小形アンテナの測定法
2.1 アンテナの入力インピーダンス
2.2 アンテナの指向性の測定
2.3 アンテナ利得の測定
2.3.1 比較法
2.3.2 ホイーラー(Wheeler)法による放射効率測定
2.4 円偏波の測定
2.4.1 円偏波の表示式
2.4.2 円偏波の指向性測定
2.5 小形アンテナの高精度測定法
2.6 冷却法による微小な導体抵抗値の測定法

Chapter 3 メアンダラインアンテナ
3.1 設計法と基本性能
3.2 アンテナ製作による実現性の確認
3.3 小形メアンダラインアンテナ

Chapter 4 ノーマルモードヘリカルアンテナ
4.1 アンテナの回路定数
4.2 電波放射の基本式
4.3 自己共振構造
4.3.1 容量性リアクタンス
4.3.2 誘導性リアクタンス
4.3.3 自己共振構造
4.3.4 金属近接時の自己共振構造
4.4 タップによるインピーダンス整合法
4.5 アンテナ試作による実現性の確認

Chapter 5 実用無線システムへの適用例
5.1 RFID用アンテナ
5.2 TPMS用アンテナ
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