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ぬれの基礎と応用

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■体裁:B5判/574ページ
■発刊:1989/12/20
■ISBNコード:4-947655-25-9

【編集委員】
故 目黒謙次郎
東京理科大学理学部応用化学科 教授
江角 邦男 
東京理科大学理学部応用化学科 講師
執筆者 他35名

※所属、肩書き等は本書発刊当時のものです。

【序文】
"ぬれ"という言葉は産業界の各分野において、よく耳にし、その重要性は大きい。さらに、昨今の技術の進歩にともない、電子材料、生体材料などの各種材料の界面での"ぬれ"についての認識がますます必要となっている。しかしながら、今日まで、一冊のまとまった"ぬれ"の本としては、出版されていなかった。このような状況を考えて、本書では、ぬれの基礎と応用に関して、各分野からのエキスパート37名の方々により、御多忙の中、内容ある力作をまとめて頂いた。
本書には御覧のように、ぬれ現象と界面科学的な基礎、清浄表面と表面分析、界面活性剤と表面処理剤、界面制御と表面処理、さらに各分野でのぬれの問題点が盛り込まれており、、各種材料、新素材の界面の問題に興味を持っている方々に必ずお役に立てるものと確信している。
本書の出版にあたり、執筆者の方々の御協力に深く感謝申し上げます。なお、本書の企画依頼を受けてから、内容と執筆者の決定、出版に至るまでおよそ2年余りの長き期間にわたり御世話頂いた、土信田、矢田部両氏にお礼申し上げます。

【目次】
第1編 ぬれ現象と界面化学的な基礎   
   はじめに
   1. 気-液界面
   2. 気体-溶液の界面
   3. 液-液界面
   4. 固-液界面
   5. 気-固界面
   6. 表面張力測定法
   7. 固体の表面張力評価法
   8. 界面自由エネルギーの評価

第2編 清浄表面と表面分析-清浄表面とその応用-   
   はじめに
   1. 清浄表面
   2. 光電子分光法
   3. オージェ電子分光法(AFS)
   4. 二次イオン質量分析法
   5. 走査型トンネル顕微鏡(STM)
   6. 赤外・フーリエ変換赤外分光法
   7. レーザーマイクロブローブ質量分析法(LMMS)
   8. 光音響分光法(PAS)

第3編 界面活性剤と表面処理剤   
 第1章 界面活性剤・分散剤・ぬれ剤  
   1. 界面活性剤
   2. 新しい界面活性剤
 第2章 シランカップリング剤  
   はじめに
   1. シランカップリング剤の特徴
   2. シランカップリング剤による表面改質
   おわりに
 第3章 チタネート系カップリング剤  
   はじめに
   1. チタネート系カップリング剤の種類と特性
   2. その他の表面改質剤の種類と特性
   3. 特許情報からみたカップリング剤の応用
   おわりに
 第4章 高分子分散剤  
   1. 高分子分散剤について
   2. 高分子分散剤の種類と特長
   3. 応用剤
 第5章 塗料添加剤  
   1. 塗料の概要
   2. 塗料用添加剤
   3. 分散系としての塗料
   4. 顔料分散機構
   5. 顔料分散安定性への界面科学的要因
   6. 分散剤・浸潤剤
   7. 分散状態の評価
 第6章 含フッ素化合物によるぬれと撥水撥油  
   はじめに
   1. フルオロカーボンの特徴
   2. パーフルオロアルキル基合成方法
   3. 撥水撥油剤
   4. フッ素系界面活性剤
   5. 樹脂付着防止剤及び離型剤
   おわりに

第4編 界面制御と表面処理   
 第1章 化学的表面処理  
   1. 化学的表面処理
   1.1 コーティング法
   1.2 化学反応の活用
 第2章 物理的表面処理  
 第1節 イオン注入  
   1. 表層改質法と表面被覆法
   2. イオン注入装置と改質法としての特色
   3. イオン注入プロセスと表層改質例
   4. イオン注入と膜形成
 第2節 PVD  
   1. PVDの概要
   2. 真空蒸着
   3. イオンプレーティング
   4. スパッタ
   5. PVDの応用
 第3節 放電処理  
   1. 高分子材料
   2. カーボンブラック
   3. 有機顔料
 第4節 メカノケミカル法  
   1. 乾式混合と帯電
   2. 複合系低速処理
   3. 複合系高速処理

第5編 各分野でのぬれの問題点   
 第1章 顔料  
   はじめに
   1. 顔料表面の性質
   2. 顔料のぬれの評価
   3. 顔料の分散
   4. 顔料の表面処理
   おわりに
 第2章 接着剤  
   はじめに
   1. 表面不活性な材料の分類
   2. 表面処理法の分類
   3. 瞬間接着剤用ブライマー
   4. 今後の方向性と展望
 第3章 粘着剤  
   1. 粘着の基礎概念
   2. 粘着剤の応用
   おわりに
 第4章 潤滑剤  
   1. 摩擦面における吸着とぬれ
   2. エマルション潤滑におけるぬれの問題
   3. 界面制御と分散
 第5章 繊維(衣服)  
   はじめに
   1. 繊維のぬれ性の測定方法
   2. 繊維の種類や加工処理とぬれ
   3. 油による繊維のぬれ
   4. 界面活性剤水溶液による繊維のぬれ
   5. 洗浄とぬれ
   おわりに
 第6章 プラスチック  
   1. プラスチックの種類, 機能とその表面特性
   2. プラスチックの表面解析
   3. プラスチックの表面改質
   4. ポリマー変性(ブレンド, アロイ)による表面改質
   5. プラスチックの表面特性を利用した高機能用途
 第7章 紙  
   1. 紙のサイジングとぬれ
   2. 静的なぬれと浸透
   3. 動的なぬれと浸透
   4. ビデオ撮影によるぬれと浸透の研究
   おわりに
 第8章 化粧品  
   はじめに
   1. 粉体のぬれ
   2. 皮膚等の表面構造
   3. 皮膚と毛髪のぬれ特性
   おわりに
 第9章 生体材料, 生体関連物質  
   はじめに
   1. 生体材料の特性と種類
   2. 歯学領域における生体材料の利用
   3. 医学領域における生体材料の利用
   おわりに
 第10章 金属  
   1. 金属表面の構造
   2. 金属の表面張力
   3. 固体金属表面のぬれ
 第11章 セラミックス  
   はじめに
   1. セラミックス表面のぬれと表面処理
   2. セラミックス基板表面の清浄化方法
   3. 清浄表面の確認方法
   4. セラミックス表面の金属コーティング方法
   5. セラミックス上めっきの機能的応用
   おわりに
 第12章 めっき  
   はじめに
   1. めっきの種類と応用
   2. 前処理
   3. ニッケルめっき液における光沢剤作用
   4. 後処理工程
 第13章 電子材料・電気材料  
 第1節 半導体  
   1. 半導体プロセス技術
   2. クリーン化技術
   3. 写真製版技術
   4. エッチング技術
   5. アセンブリおよび実装技術
 第2節 感熱フィルム  
   はじめに
   1. 感熱転写の原理
   2. 感熱転写フィルムの現状
   3. 感熱転写におけるぬれと界面現象
 第3節 磁気記録媒体  
   はじめに
   1. 磁気ディスクのトライボロジ
   おわりに
 第4節 接点  
   1. 電気接点材料に求められる基本特性
   2. 接触抵抗におよぼす接触界面の影響
   3. アーク放電と接点表面現象
 第14章 複合材料  
 第1節 複合材料  
 第2節 CFRP  
   はじめに
   1. 炭素繊維の特徴と表面構造
   2. 表面改質とその効果
   おわりに
 第3節 CFRM  
   はじめに
   1. 炭素繊維と金属のぬれ性
   2. ぬれ性と反応性
   3. 界面制御の方法
   4. 界面の再適化
   5. 製造技術とぬれ, 反応性
   おわりに
 第15章 電池および電解における電極のぬれ  
   1. 黒鉛および黒鉛化合物の表面エネルギー
   2. 燃料電池における電極のぬれ
   3. フッ素電解における炭素系電極のぬれ
 第16章 燃料  
 第1節 COM  
   はじめに
   1. COM
   2. 添加剤
   おわりに
 第2節 CWM  
   はじめに
   1. CWMとは
   2. CWMにおける界面制御
   おわりに

資料 表面分析法の略語, 名称, 原理および特徴
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